ボカロ曲批判って虚しいですよね
ボカロ曲が流行ってるのは無料だからだっていう批判があったのでそれの批判を。
http://anond.hatelabo.jp/20130126042320
もともと音楽っていうのは「売れてる曲はクソ」っていう風潮が昔からずっとあるので、まぁボカロ批判っていうのはその辺りに端を発するものだと思うので、それほど不思議な現象だとは思わないのです。
ボカロ曲が無料だから流行ってるというのはその通りだと思うというか、流行ってる要因の1つではあることは間違いないですね。正確には、無料だからというよりはニコニコ動画で聴けることが流行ってる一番の理由ですね。
ネット上におけるいわゆるネタ的コミュニケーションがニコニコ動画の登場で非常に活発になりましたが、削除祭りなどがありメジャーな音楽というのはあっさりそこから離脱してしまったんですね。そしてその代替として機能していったのがボカロ曲という歴史があるわけです。
そんなわけで、”まともな音楽”とやらは自ら市場を捨て去ったのに、そこに残って地道に今の地位を築いてきたボカロ曲を批判すること自体ちゃんちゃらおかしい(批判するならニコ動から音楽を消した人でしょう)わけですが、さりとて無料(ニコ動)で聴ける事が流行ってる理由なのはまぁそうでしょうね。
ただね、そんな話ももう昔のもので、今となってはボーカロイドがアマチュアミュージシャンの間で確固たる地位を築いてしまったわけです。
ニコ動には無数のボーカロイドを使った音楽作品が投稿されていて、「ボカロ曲」ってくくり自体が批評するにはちょっと範囲が大きすぎるんですよね。ポップスはもちろん、トランスやらメタルやらエレクトロニカやら、あらゆるジャンルの音楽を内包してるのです。
もはやそんな状態になっちゃってるんです。
だからね、「ボカロ曲は駄目」っていう批判するとなんだかすごくフワっとしたものになっちゃいますよね。なので、批判するならボーカロイドという楽器の性能批判にしといた方がいいんじゃないですかね。曲の方は批判するのはもう物量的に無理だと思いますよ。